Q.旦那の浮気が発覚しました。
やり直すことを決めましたが、どうしても眠れません。
発覚当時は私もいけないところがあったと反省しましたし、旦那も二度と浮気をしないと誓わせました。
ですが、夜になると、裏切られた悲しみや苦しみがフラッシュバックして、どうしても眠れません。
どうしたらいいと思いますか? どうやったら忘れられますか?
A.旦那に裏切られた苦しみや悲しみは、一生忘れられません。
その傷に効くのは時薬だけです。
1年、2年、10年もすれば、そして旦那がその傷跡をえぐるようなことをしなければ、いつかその痛みが「薄れる」ときがきますので、それを待つしかありません。
心の傷は目に見えません。ですが、半年程度では全く痛みはうすれません。まだまだ、傷は新しく、かさぶたもできていない、血がにじんだ状態です。
無理に忘れようとしたって、じくじくと痛み続けるものです。
一番いいのは、「浮気された自分の痛み」から目をそらすことです。つまり、別のことを考えるようにしましょう。
あなたの旦那が、浮気された妻の苦しみをいつでも誠実に受け止めてくれる旦那ならば、彼本人にぶつけるのも手かもしれませんが……。
もし彼が、こちらの反応に対して、「いつまで昔のことで怒ってるんだよ」だとか、「いい加減にしてくれ」と面倒そうな顔をするタイプなら、傷がえぐられるだけです。
癒えないどころか、その上から刃物で切り付けられて傷を膿ませるようなものです。
心の傷は目に見えないから、こちらは、「あなたのせいでこんなにも辛い思いをしているのだ」と見せつけたくて、泣いたり、怒ったりしてその傷の深さを教えようとします。
心の傷は目に見えないから、旦那は平気な顔で「いつまでも昔のことで怒られている可哀そうなオレ」と被害者ヅラをしてきたりします。
そうなるともう、話せば話すほど両者の溝は深まり、旦那への愛情や信頼は消え失せていきます。
だから、そうならないようにするには、自分で自分の傷をなめて癒すしかありません。
そのためには、とにかく、考えないようにして、痛みが薄れていくのを待つしかありません。
身体が怪我をしたときと、心の傷はまったく同じです。
傷が痛むからと言って、かさぶたもできてないのに傷をいじりつづけたら、傷は深くなるばかりか、跡にも残りますし、膿み始めるでしょう。
フラッシュバックしそうなとき、ぶわっと怒りや悲しみがこらえきれなくなりそうなときは、無理やりでもいいから、別のことを考える癖をつけるしかありません。
許すとか許さないとか、自分のせいだとか相手のせいだとか、考えると傷が深くなります。
いくら考えても答えは出ないし、痛みは消えません。いつかかさぶたになるときが来るまで、じっとうずくまっているしかないのです。
旦那の浮気がフラッシュバックして眠れない夜にしたいこと
そうはいっても、目を閉じて眠りにつこうとすると、旦那に裏切られた苦しみがよみがえって、まったく眠れなくなることもあるでしょう。
眠れないときは、無理に眠らないほうがいいかもしれません。
フラッシュバックしたら、もうそのことしか考えられなくなりますから、いったん、眠るのは諦めましょう。
そして、気を紛らわせることをしましょう。
1.温かいものをのむ
もし眠れなくなったら、ホットミルクでもいいし、お白湯でもいいから、あたたかいものを飲むようにしましょう。
大事なのは、思考をリセットすることです。
ベッドから出て、台所に向かって、コップを出して、飲み物を温める間に、無理やりでいいので、なにか楽しいことを考えましょう。
そして、飲み物が出来上がったら、ゆっくりと飲みましょう。そのあたたかい飲み物が全身をめぐって、自分の冷え切った傷跡にしみいり、癒してくれる想像をしましょう。
2.体を動かす
目がさえてどうしても眠れないときは、体を動かすのもいいでしょう。
眠れないということは夜だと思いますので、ストレッチなどをして体を伸ばしましょう。
3.音楽を聴く
もしくは、気分が上がるような音楽を聴くのもいいでしょう。
まちがっても「3年目の浮気」といった浮気に関する曲は聞かないようにしましょう。歌っている人に殺意をおぼえますので(苦笑)。
クラシックでもいいし、邦楽でもいいし、洋楽でもいいので、気を紛らわせられる曲を聴きましょう。
4.娯楽にふける
余裕があるなら、眠るのを諦めて、映画を見たり、本を読んだりするのもいいですね。
できれば夢中になれるものがいいですが、そうはいっても、不安や悲しみ、苦しみを抱えているときは、ものを楽しみたくても、楽しめないように、心が拒否することも多いですから……。
無理に楽しもうとせずに、ぼんやりと眺めていられるようなのがいいかもしれません。
5.建設的なことをする
娯楽が楽しめず、心が苦しくて不安で眠れないなら、自分をいじめてしまったほうが、眠れるかもしれません。
旦那と本気で離婚をするつもりがなくてもいいから、離婚をしたときのことを考えて、資格の勉強なんかをはじめてみるのはいかがですか。
本気じゃないから、別になんでもいいのです。英語でも、漢字検定でも、べつに気がまぎれるものならなんでも。
何も考えず、知識を吸収するつもりで。
もしくは、睡眠導入剤をのむつもりで、勉強してみるのもいいと思います。
6.思い切り泣く
以上のことを試してもどうしても眠れないならば、いっそのこと思いっきり泣いてしまいましょう。
涙はストレスを発散させる効果があるそうです。
大事なのは、旦那に期待しないことです。
旦那に「涙を流している自分」を見せつけて、罪悪感を感じればいいなどと想像しないことです。
妻が泣いていても、旦那は気付かないし、気持ちよく眠り続けます。そういうものです。
ただただ、自分の中のもやもやした気持ち、暗い思いを涙といっしょに流すつもりで、思い切り泣きましょう。
旦那の浮気のせいで眠れない夜に・まとめ
旦那に浮気をされるのは、ほんとうにほんとうにつらいことです。
「たかが一回の浮気くらい許したら?」だとか、「旦那の浮気を許容してこそ度量のある妻」といった価値観が、あるところにはありますが。
それは、あなたが感じている苦しみとは、なんら関係のないものです。
あなたがそれに納得できるのならば別ですが、そうでないなら、無理に合わせる必要はまったくありません。
あなたの苦しみや悲しみは、あなた以外には絶対にわからないし、あなた以上にあなたのことをわかって、慮ってくれる人は、世界中のどこにもいません。
あなただけでも、あなたの苦しみをまっこうから受け止めて、労わってあげてください。
世界で一番信じていた人に嘘をつかれていたら、裏切られたら、なにも食べられなくなるくらい、眠れなくなるくらい、つらいものです。
でもきっといつか、傷はかさぶたになるときが来ます。
そう信じて、いまは時間が経つのを待つしかありません。
どうか、あなたの心の傷の痛みが、すこしでも薄れるときが来ますように。
お祈りしています。